玄米について
発芽玄米とは

Twitterから飛んで来て下さった方、どうもありがとうございます!
お米のプロの米屋が「発芽玄米」について解説いたします!

Twitterでも述べたように、発芽玄米とは、「玄米を発芽させたお米」のことです。
炊くときも白米に混ぜて炊くだけなので、とっても楽なことが特徴です。
それでは本題の
「玄米を発芽させることにどんな意味があるのか?
答えは、玄米はイネの種子なので、水に漬けておくと発芽のスイッチが入ります。すると、デンプン分解酵素やタンパク質分解酵素などいろいろな酵素がつくられてきて、自分が養分として胚乳に蓄えてきたデンプンやタンパク質を分解して、次の世代の植物になるためのエネルギーや原料として、胚芽(芽)に栄養成分を供給するようになります。
つまり、ほんの少し発芽させるだけで栄養価が高くなるのです。
「発芽しよう!」というスイッチが入ると、栄養がぐぐぐっと高まるイメージですね・・・!!
また、水に漬けておくことで細胞の壁(細胞壁)も分解されて、全体的に柔らかくなり、食べやすくなります。
というのが答えです!
発芽玄米をご覧になったことがある人は、お分かりだと思いますが、芽の伸び具合はだいだい0.5ミリメートルくらいと、ほんのわずかです。
このように玄米を水に漬けて少し発芽させるだけで、いろいろな酵素が働いて、いろいろな栄養成分が出てくるし、 白米と混ぜて一緒に炊いても問題ない程度の柔らかさになるのが最大のメリットですね!
発芽玄米の栄養成分”GABA”とは?
栄養成分の中でも、グルタミン酸が分解されて出てくる「γ-アミノ酪酸(通称:GABA)」には、
- 高血圧を防ぐ
- 脳の血流を良くする
- リラックス効果をもたらしストレスを軽減する
- 睡眠の質を高める
発芽玄米には、玄米よりも「γーアミノ酪酸」が多く含まれます。
また芽が伸びれば伸びるほど、「γーアミノ酪酸」を含めいろいろな栄養成分が出てくるのです。
しかし、要注意点が、、、
それは、何ミリメートルも芽が出ていたら、見た目も食味も悪くなり、消費者から嫌がられる、という点です
芽を伸ばす塩梅が難しいので、慣れない方は美味しく食べられるようになるまで、時間がかかるかもしれません・・・。
以下、発芽玄米の作り方です!
みなさんも一度、挑戦してみてはいかがでしょうか?
発芽玄米の作り方
- 玄米をザルで洗い、ザルごとボールに入れ12時間くらい水に漬けます。
- ザルをボールから上げて、水を入れ替えます。
- さらに12時間、水に漬けます。
- 米粒から爪楊枝の先のような芽が1mmほど出てきたら、出来上がりです!
(夏場は、水が腐りやすいので、冷蔵庫に入れて下さい)
(冬場は、ぬるめのお湯の方が発芽しやすいです)
(だいたい24時間~48時間で発芽します)
- サッと洗って、玄米の水加減と玄米モードで炊いて下さい
(玄米のように、ゴシゴシ洗わなくてOK)
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