胚芽とは?
今回は「胚芽」についてお話ししていきたいと思います!
分づき米(胚芽米)
いづよねでは、
分づき米(胚芽米)(いわゆる3分づき、5分づき、7分づきなど)を
よくオススメしているのですが、
それらは玄米の周りのぬか層を少し削って、
胚芽を残している状態のお米のことです。
※厳密に言うと、
胚芽米はぬかを全て取り除き、胚芽だけを残しているのに対し
分づき米は多少はぬかを残しているので、
同じものを指すというわけではありません。
ぬか量でいうと
玄米>3ぶづき>5ぶづき>7ぶづき>胚芽米>白米
となっています。
https://www.gohansaisai.com/fun/entry/detail.html?i=677
☆玄米:収穫したお米から外側の殻部分「もみがら」を除いた状態。精米していない
☆胚芽精米(胚芽米):胚芽だけ残して精米したお米。胚芽米の中で胚芽保有率80%以上のものを特に胚芽精米という
☆白米:胚芽精米から胚芽をすべて除いた状態の精米
https://www.gohansaisai.com/fun/entry/detail.html?i=677
「分づき米」とは、玄米を白米に精米する段階を途中で止めたもので、「3分づき米」「5分づき米」「7分づき米」などと呼ばれます。一方で、胚芽精米はぬか層だけを取り除いて精米したものです。
さて、話を戻しますが、
その「胚芽」とは一体何でしょうか?
また、そこには何が入っているのでしょうか?
ちなみにイラストで表現するとこんな感じです。
胚芽の中身
前提として、
イネの籾(もみ)から籾殻(もみがら)を取り除き、
果皮、種皮、糊粉層(アリューロン層)←(これがお米の旨味成分が多い層)、
胚芽(胚)を削り取ったものが、【白米】です。
そのため、玄米の重さを10キロとすると
白米は玄米から周りについているぬかを1割程度削っているので
仕上がりは9キロの白米になります。
胚芽精米とは特殊な精米機で、
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000194418
果皮、種皮、糊粉層(アリューロン層)のところだけを削り取って、
胚芽は80%以上残るように精米した米である。
白米の米粒を見ると、くぼんでいる部分がありますよね。
(イラストでいうと右上の部分です)
胚芽はもともと、そこにくっついているもののことをいいます。
大きさはとっても小さいですが、
そこにはたくさんの栄養素が詰まっています😊
そこにはどんな栄養素が詰まっているのでしょうか?
胚芽にある栄養素
胚芽にはビタミンB群とE群が濃縮されていて、
胚芽米は「ビタミンの栄養カプセルを付けたお米」とよく例えられています。
胚芽には、脂質が多く含まれています。
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000194418
ビタミン類は脂質に溶けやすい性質を持っているので
胚芽にはビタミン類が豊富に含まれます。
とくに、ビタミンB1が多く、
可食部100gあたり、0.23㎎で、
白米の約3倍の含量となっています。
(実践女子大学・田島眞教授)
胚芽米のメリット
一言で言えば、、、
玄米よりも食べやすく、白米よりも栄養があること!
胚芽精米は玄米と比べて消化しやすく、かつ、栄養を損なわずに白米のおいしさを追求したお米と言えます。
もちろん、普通の白米と同じように炊飯器で手軽に炊けるので、日々の食事に胚芽精米を取り入れるのもおすすめです。近年注目を集めている機能成分の「GABA」が含まれた、胚芽部分を80%以上残した状態で精米しているほか、食物繊維が多く含まれているので便秘改善にも効果が期待できます。
胚芽精米の効能はそれだけでなく、脳へのエネルギー源として優秀だと考えられています。脳のエネルギーはブドウ糖(糖質)ですが、ブドウ糖だけを食べてもエネルギーに変換できません。ブドウ糖が完全に燃焼し、脳のエネルギーとなるためには「ビタミンB1」の働きが重要です。
そのため、ビタミンB1が不足すると以下のような悪影響を及ぼすこともあります。・集中力がなくなる
・全身がけだるくなる
・イライラがつのりやすく、キレやすくなる女子栄養大学の五明名誉教授は、
https://www.gohansaisai.com/fun/entry/detail.html?i=677
「ブドウ糖とビタミンB1を豊富に持つ『胚芽精米』は、まさに理想的なお米」と明言し、毎日の食事として食べることを推奨しています。胚芽精米には、ビタミンB1のほか身体の成長を促すビタミンB2、タンパク質の代謝に欠かせないビタミンB6、抗酸化作用を持ち細胞を若く保つビタミンEなどのビタミンが豊富です。大人はもちろん、育ち盛りで勉強が仕事のお子様にこそ、胚芽精米が重要だと言えるでしょう。
余談ですが、、、
ビタミンB1の摂取量が減ると、脚気になることが知られています。
江戸時代中期、江戸や大阪など都市部の庶民たちは
白米を食べられるようになったが、
それが原因となり脚気が蔓延した、という話があります。
※脚気(かっけ)とは・・・
◆全身の倦怠感
◆食欲不振
◆手足のしびれ、足のむくみ・・などの症状の病気のこと脚気になると末梢神経や中枢神経が冒され、
足元がおぼつかなくなったりするほか、
重症化すると心不全を起こして死に至ることもあります。※通常、
https://www.maff.go.jp/j/meiji150/eiyo/01.html
人の膝の下をたたくと
足がはね上がりますが(膝蓋腱反射[しつがいけんはんしゃ])、
反応しない場合は、脚気の疑いがあります。
当時は、これを「江戸わずらい」と呼んでいたそうです。
当時の人々は一汁一菜が基本で、
ご飯を大量にとり、おかずの量も数も少なかったことが
ビタミンB1不足の原因となり、
それが「脚気」という病気の原因となっていたのです。
江戸時代、それまで主に玄米を食べていた江戸の人々にも白米食が広がりました。以前は、白米は身分の高い人しか食べられないものだったのです。
ところが、その頃から奇妙な病が流行り始めました。白米を食べる習慣は都市部から広がり、地方ではまだまだ玄米食が中心だった当時、江戸を訪れた地方の大名や武士に、足元がおぼつかなくなったり、寝込んでしまったりと、体調が悪くなることが多くなりました。そんな人たちも故郷に帰るとケロリと治ってしまうことが多かったため、この病は「江戸わずらい」と呼ばれました。当時の明確なデータはありませんが、亡くなる人も少なくなかったと思われます。
のちにわかったことですが、これはビタミンB1不足が招いた「脚気」という病気が原因でした。胚芽部分に多いビタミンB1は、精米で取り除かれてしまうため、白米にするとわずかしか残りません。当時の人々は一汁一菜が基本で、ご飯を大量にとり、おかずの量も数も少なかったこともビタミンB1不足の原因となっていました。
https://www.maff.go.jp/j/meiji150/eiyo/01.html
小さな胚芽には、
かつての国民病を治す栄養素が詰まっているのですね😌
分づき米入門
「この記事を読んで、ちょっとだけ分づき米(胚芽米)に興味が出てきたな・・」とか
「健康を気にして玄米を食べたいけど、いきなり挑戦するのは、勇気がいる・・・」とか
「脚気にはなりたくない!!!」とか、、、
そんな方にこそ、
分づき米(胚芽米)は試していただきたいです!!!
また、
「玄米を食べたいけど手間がかかるなあ、どうしよう・・・😢」
という方にもオススメなんです!!!
なぜなら、
分づき米は通常の白米と変わらない炊飯方法&炊飯器のモードも
「白米モード」で炊けるからです(^^)
玄米の栄養成分と、白米のお手軽さ、
さらには分づき米特有の甘みもあり
玄米と白米の良いとこ取りの
分づき米はまさにハイブリッドなお米✨
ぜひお試しください(^^)
また、いづよねでは
分づき米に特にオススメしたいお米も取り揃えています。
五ツ星マイスター・川崎が
お客さまと共に、一緒に作り上げたお米です!
☆【イチよね】特に5ぶ精米がオススメです
詳しくはこちら
まとめ
「胚芽」にはたくさんの栄養が詰まっており
かつての国民病をも治す力があることが分かりました。
また、分づき米(胚芽精米)は玄米と比べて食べやすく、
白米と比べて栄養があるお米です。
特に、脳のエネルギー源となる「ブドウ糖(糖質)」と、
その糖質をエネルギーに変換する「ビタミンB1」を同時に含むので
重要な栄養源となってくれます。
毎日のご飯を少しでも健康にするために
是非、分づき米(胚芽精米)生活を始めてみませんか?😌✨
今回も最後までご覧いただき
ありがとうございました!😊
いづよねスタッフ ちー