突然ですが、
皆様は「うるち米」と「もち米」の違いを
ご存じでしょうか?
また、そもそも「うるち米」という言葉自体
ほとんど聞いた事がない、
という方もいらっしゃるかもしれません。
うるち米ともち米とは
そもそも「うるち米」と「もち米」とは何でしょうか?
「うるち米」とは、私たちが普段食べている
普通のお米のことで、
コシヒカリやきぬむすめ、ひとめぼれなどの品種が
代表として挙げられます。
お米の袋を見ると、
うるち米と書かれているものが多くあります。
中には「精米」と書かれているものがありますが、
正式には「うるち精米」なので
うるちが省略されている形になっています。
また、うるち米は炊いてごはんにするほか
つぶつぶとした食感を楽しめる
きりたんぽや五平餅にも使われます。
また、和菓子を作るときに用いられる
上新粉もうるち米を加工したものです。
上新粉はコシが強く歯ごたえを感じる
柏餅や草餅などに使われます。
一方、「もち米」とは、おこわやお赤飯に使われている
小粒でもちもちとしたお米のことです。
うるち米ともち米はその見た目にも違いがあります。
うるち米は、半透明な見た目が特徴としてありますが、
もち米は、白くて不透明な見た目が基本です。
うるち米と白米との違い
さっきから、
うるち米やら白米やらもち米やらが出てきていて
混乱させてしまったかもしれません🙇💦
ここで一旦、
うるち米と白米の違いについて説明します。
簡単に言えば、、、
「うるち米」はお米の『種類』で、
「白米」は「精米」した後のお米の
『状態』のことを言います。
お米の袋に「精米」と
表記されているものがありますが、
「うるち米を精米したもの」という意味です。
つまり、「白米が入っている」と言えます。
「白米」が一般的なお米商品であるため、
販売の規定として「うるち」を省略することが
認められています。
また、「精米」したお米には、
「精米」「精白米」「白米」と
複数の呼び方がありますが意味は全く同じです!
そのため、
「うるち米」と「白米」というのは
それぞれ「種類」と「状態」を指しますので
比べる基準(というか土俵というか)が
全く違うものなのです。
うるち米ともち米の違い
さて、それでは本題の
「うるち米」と「もち米」の違いについて説明します。
この2つの違いは、ズバリ、、、
含まれるデンプンの質が違う!
そもそも、、
デンプンとは、
単糖類のブドウ糖(グルコース)が
たくさん結合した多糖類であり、
グルコースのつながり方の違いによって
2つのタイプに分けられます。
グルコースが真っ直ぐにつながったものを
【アミロース】、
枝分かれ状につながったものを
【アミロペクチン】といいます。
アミロペクチンは非常に粘度が高く、
米が餅になるために必要な成分です。
一般的に【アミロース】を全く含まず、
【アミロペクチン】が
100%のお米を『もち米』といいます!
(世界的にはアミロースが5%以下をもち米という)
それ以外のお米=【アミロース】が
5%以上含まれているお米を
全て『うるち米』といいます!
日本のうるち米は、
アミロース含量がだいたい20%前後で、
アミロペクチンが80%前後となっています!
アミロース含量が低いお米
(いわゆる低アミロース米)は、
もちもちして粘りがあり、
炊いた時にもち米の香りがします!
逆にアミロースが多いと、
粘りが少なくしっかりとした食感になります!
例えばコシヒカリだと、
アミロース含量は約15〜17%ですが、
低アミロース米の代表格である
【ミルキークイーン】だと、
約9〜12%と少ないのです!
低アミロース米は、
強い粘りに加えて冷めても固くならず
もちもちな食感が特徴です!◎
うるち米の語源
余談ですが、、、
『うるち米の「うるち」ってなんだ?』と
思われる方もいらっしゃるかもしれません。
うるち米の語源についての説明がありましたので
引用させていただきます。
うるち米の語源には諸説ありますが、
サンスクリット語が由来となったという説が有力です。米の原産国のひとつはインドだといわれていますが、
インド最古の古典には、
稲のことがサンスクリット語で「vrihi(ウリヒ)」と書かれています。
それが日本に伝わり「うるち米」の語源になったという説です。「ウリヒ」と「うるち」を並べてみると、
https://macaro-ni.jp/34218
言葉の響きが似ていることがわかります。
そのことから、サンスクリット語の「ウリヒ」が
語源となった説が有力だと考えられているんですね。
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まとめ
うるち米ともち米の違いについて少しでも
お分かりになりましたでしょうか?(^^)
まず、うるち米とは
普段私たちが食卓やお店で食べているお米のことで
つぶつぶとした食感を楽しめるきりたんぽや五平餅、
和菓子を作るときに用いられる
上新粉にも使われています。
一方で、もち米とは
搗いておもちにするほか、
赤飯やおこわに使われるお米のことです。
うるち米ともち米は
含まれるデンプンの質
(=アミロースとアミロペクチンの含量比)が
違うことで異なる食感になっています。
一般的に【アミロース】を全く含まず、
【アミロペクチン】が100%のお米を
『もち米』といいます!
(世界的にはアミロースが5%以下をもち米という)
※アミロペクチンは非常に粘度が高いデンプンです。
それ以外のお米=「【アミロース】が5%以上含まれているお米」を
全て『うるち米』といいます!
うるち米にはうるち米の良さが
もち米にはもち米の良さが、たくさんあります😊✨
是非、用途に合わせて
味わってみてくださいね(^^)
いづよねスタッフ ちー