岡山県まめ農園さんの「へアリーベッチ農法」とは?
まいど!いづよねです(^^)ノ
今回はいづよねでもトップクラスの人気を誇る《岡山県の減農薬にこまる&ぴかまる》および《無農薬にこまる&ぴかまる》 を作ってくれているまめ農園さんが採用している「へアリーベッチ農法」についての説明をしたいと思います!
まめ農園さんのご紹介
「へアリーベッチ農法」の説明の前にまめ農園さんのご紹介をさせていただきます!
こちらの方が、こだわりのにこまるぴかまる兄弟を作ってくださっている目黒さんです!!!
お髭がセクシーです(^^)♡
まめ農園さんは、岡山県にある白壁の街・倉敷市の郊外で特別栽培米(農薬の量を規定の半分以下で作っているもの)やブルーベリー・レモンなどの栽培をされている農家さんです。
以下、まめ農園さんのHPからの抜粋です。
瀬戸内気候の豊かな日照と酒津公園を起点とした八ヵ郷用水を経由して農地隅々まで届く高梁川の豊かな水流の恩恵により田園地帯として岡山の食を昔から支えて来た地域で、まめ農園も兼業農家として代々お米と日々の野菜を作ってきました。2006年より耕作受託を初めたことを契機に専業農家となり地域農業の担い手として、食卓に安心安全な自然の恵みを届けられるよう日々作物と土と相談しながら農薬や化学肥料に頼らない栽培を取り組んでいます。
http://mamef.com/?page_id=2
〜まめ農園さん 公式HPより〜
にこまる&ぴかまるのご紹介
現在、いづよねで扱っている目黒さんのお米は
・特別栽培米 にこまる(栽培期間中農薬7.5割減・化学肥料10割減)
・特別栽培米 ぴかまる(栽培期間中農薬7.5割減・化学肥料10割減)
・特別栽培米 にこまる(栽培期間中農薬・化学肥料不使用)
・特別栽培米 ぴかまる(栽培期間中農薬・化学肥料不使用)
どれもとっても人気でなんと2023年6月時点で”栽培期間中農薬・化学肥料不使用”の2種類が今年度早くも終売を迎えてしまいました(T-T)
ちょうど今頃、すくすく成長中の頃だと思うのですが、それらが実るまではお預けになります。。
楽しみにしてくださっている方々には申し訳ない気持ちでいっぱいです。。
いづよね通販でのご購入は下記から↓(^^)
《特別栽培米 にこまる(栽培期間中農薬7.5割減・化学肥料10割減)》
《特別栽培米 ぴかまる(栽培期間中農薬7.5割減・化学肥料10割減)》
《特別栽培米 にこまる(栽培期間中農薬・化学肥料不使用)》
《特別栽培米 ぴかまる(栽培期間中農薬・化学肥料不使用)》
こちらの4種類です(^^)
また以前に、いづよねスタッフでまめ農園さんへ見学に行かせていただいた時の動画がありますので、ご覧いただければ嬉しいです!目黒さんがこだわりの土作りについてたくさん解説してくださっております!
こちらの解説でほぼほぼまめ農園さんの土作りへのこだわりについて知ることができるかと思います…!
そのため大変恐縮なのですが、、、下記より解説させていただきます。。
へアリーベッチ農法とは?
さて、気になっている方も多いかも知れませんが、、
今回の本題は・・・『「へアリーベッチ農法」とはなんぞや?』です!!!
では、その前に・・・
そもそも「へアリーベッチ」とは何でしょうか?
植物に詳しい方なら一度は耳にしたことがあるかもしれません。
へアリーベッチとは
へアリーベッチとは、写真の様に紫色の花を咲かせるマメ科の植物のことです!
畑や水田の土壌改良、雑草防止の「リビングマルチ」として活用されています。
☆「リビングマルチ」とは・・・
生きた植物をマルチ(畑や畝を覆っているビニールシートなどのこと)として用いる技術のことです。
早生や晩生、耐寒性のものなど、さまざまな品種があり、育てる地域に合わせて品種を選ぶことができます。栽培はとても簡単で、酸性土壌からアルカリ性土壌まで土を選ばず栽培できます。うまく発芽すれば放任でも十分育てることができるでしょう。
ツルを伸ばして成長し1.5m〜2mほどの大きさになりますが、地面を這うように進むので、草丈は40cm〜50cmほどです。春には美しい紫色の花が咲き、観賞用としても楽しめる植物です。
https://magazine.cainz.com/article/106915
〜となりのカインズさんより〜
目黒さんは、お米を作る時の緑肥としてへアリーベッチを使っているということです。
☆「緑肥」とは・・・
栽培した植物を生きたまま土にすき込み、土壌改良や栄養分として利用することです。
つまり、植物そのものを肥料の一部として利用することです。
緑肥植物としては、主にイネ科やマメ科の植物が使われます。
作物を栽培して収穫すると、本来その土壌に備わった地力が失われます。
https://minorasu.basf.co.jp/80028
土壌中の肥料成分が不足したり、窒素や微生物のバランスが悪化したりします。
これらを本来のレベルにまで回復させることが、緑肥の最も重要な役割です。
〜minorasu HP 緑肥とは より〜
何年も同じ土で栽培していると、もともといた微生物や良い菌がいなくなり、土は劣化していきます。(植物が育つときに吸い取ってしまうため)
劣化した土では、もちろん良い作物は育ちません。
また、病害虫の被害にも遭いやすくなり、これを連作障害といいます。
連作障害を解消してくれるのが「緑肥」なのです。
ちなみに・・・お米では連作障害は起こりません。
お米農家さんは、同じお米を同じ場所で毎年育てていますが、「去年は田んぼで稲を育てていたのを見かけたのに、今年は全然違う作物を育てているな〜」となった経験はほぼほぼないのではないでしょうか?
田んぼで連作障害が起こらないのは、、、
ズバリ!
《水を張っているから》です!!!
詳しい解説はこちら↓
河川や用水から田んぼに流れ込む水に含まれる養分(山の落ち葉や窒素・リン酸等)を利用できます。水を入れる事で毎年多くの養分が田んぼに補給されることになります。また、水の影響で土の中にたまる有害物質が洗い流され、過剰な成分や有害な成分を流し出し、雑草の発生を抑えてくれます。田んぼに水をためることで、土壌中の酸素が微生物によって使われてしまい、土の中は酸欠状態になり、有害な微生物や菌類が死滅してしまいます。酸性だった土が次第に中性になり、稲が育ちやすい環境になってきます。微生物の活動が鈍くなり根や葉などの有機物の分解がゆっくり進むため、長い時間稲に養分がいきわたります。
https://www.tsunagi-japan.co.jp/blog/injury-by-continuous-cropping/
〜お米マガジン「稲は連作障害が起こらない!?」より〜
要は、田んぼは毎年大量の水が出たり入ったりを繰り返すので、土の栄養分や土の働きを支える微生物が偏ることがないということです。
そのため、田んぼに水を張る“水稲”では連作障害が起こらないですが、畑で栽培する“陸稲”では連作障害は発生します。
では、そんな連作障害が起こらないお米作りでも緑肥植物を肥料として使うのは何故でしょうか?
それには、緑肥植物には別の役割があるからです。
へアリーベッチの効果
では、何故お米でへアリーベッチという緑肥植物を肥料として使っているかというと・・・
緑肥植物にはお米作りにも有効な2つの効果があるからです。
①土壌への栄養補給
→へアリーベッチのようなマメ科植物は「根粒菌」という微生物と共生しています。
根粒菌は空気中の窒素を取り込み(窒素固定)植物が吸収できる形に変換する働きがあります。
根粒菌の窒素固定のおかげで、肥料を与えなくても成長に必要な窒素成分が供給されます。
つまり、人工的な肥料を使う量を減らすことが出来るのです。
また、マメ科植物は根粒菌のおかげで空気中の窒素分を吸収でき、逆に根粒菌はマメ科植物が光合成によって合成した有機物を利用して生命活動を行っています。
マメ科植物と根粒菌はこのように互いに助け合う性質を持つので相利共生関係にあると言えます。
つまり、へアリーベッチをすき込むことで、化学肥料代替効果や土壌改善効果をもたらすと言えます(^^)
②雑草の防止
→へアリーベッチはツル性の植物です。
ツル性とはその名の通り“ツル”を伸ばす植物のことで成長すると横に広がり地面一帯を覆うようになります。
ツル植物が成長すると、写真のように地面を覆うので雑草が生えるスペースが無くなり、物理的に雑草を防ぐことができます。
ツル植物はこんな感じ↓
また、へアリーベッチは「アレロパシー」という物質を作り出せる植物です。
アレロパシーとは、植物の発芽を阻害する物質で、雑草を生えなくする効果があります。緑肥の中でも特に多くのアレロパシーを持っているヘアリーベッチは、雑草防止効果が非常に高い植物といえます。
アレロパシーについて・・・
アレロパシーとはギリシャ語の allelo(お互いの)と pathy(感じる)から合成された用語で、日本では他感作用と訳されている。元々の定義は、植物が放出する物質によって、他の生物(植物・微生物・昆虫や小動物など)が何らかの作用を受ける現象であった。古くから薬草として利用されてきた植物も多く、タバコのニコチン、除虫菊のピレトリンなどはよく知られる殺虫成分である。ヘアリーベッチのアレロパシー作用ヘアリーベッチを含むVicia 属植物にシアナミド(Cyanamide)が含まれることが(独)農業環境技術研究所で明らかにされ、アレロパシーに関与していると推定されている。
〜タキイ種苗株式会社 タキイの緑肥・景観用作物 より〜
https://www.takii.co.jp/green/ryokuhi/betchi/index.html
その他にもへアリーベッチには、保水性の向上や微生物性の改善、砕土率の向上→発芽率の向上などの効果もあります。
このようにへアリーベッチには田んぼにとって沢山の利点があることが分かります(^^)
まとめ
今回は、岡山県のまめ農園さんが美味しく安全なお米を作るための工夫として使用している、「へアリーベッチ」について解説しました!
へアリーベッチの利点は、大きく以下の2点が挙げられます。
①土壌の栄養補給
②雑草の防止
緑肥植物であるへアリーベッチを秋から春にかけて栽培し雑草の防止を行う+春に田んぼにすき込むことで、田んぼの土を良くするというわけです。
この工夫が美味しく安全なお米作りに繋がっています!
岡山県のにこまるとぴかまるはありがたいことにファンの方が沢山いらっしゃいます(>_<)
目黒さんの手間と工夫が沢山の方を虜にしているのですね(^^)
また、にこまるはどっちかというとしっかり系で、ぴかまるはもちもち系です!
どちらも甘みと粘りの強さが特徴です。
ぴかまるは低アミロース米のため、もち米のようなもちもち食感と香りも特徴的です:-)
是非一度、お試しいただきたいです!!!
農薬不使用のにこまる&ぴかまるについては、新米入荷の情報をお待ち頂ければと思います。。(>_<)
特別栽培米とにこまるとぴかまるのご購入は下記より↓(^^)
《特別栽培米 にこまる(栽培期間中農薬7.5割減・化学肥料10割減)》
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今回も最後までご覧いただきありがとうございました!(^^)
岡山県倉敷のまめ農園さん産《にこまる&ぴかまる》について少しでもご興味を持って頂けたらとっても嬉しいです!
では、また次のブログで(^^)ノ
いづよねスタッフ ちー