◎お米の保存
今回は、白米が長期間保存に向かない理由と、
保存方法について
お話しします!🌾
まずもって、
白米は生鮮食品なので、
長期間保存はオススメしません😭
野菜やお肉に比べて、
ぞんざいに扱われがち(?)な白米ですが、
しっかりと冷蔵庫での保存をオススメします。
そちらについては、後ほど詳しくお話しします!
ではなぜ、
長期間保存すると白米の食味が悪くなるのでしょうか?
大前提として、
米はイネの種子であり
生き物です。
収穫後も呼吸をしており、
酸素を取り込んでデンプンなどの有機物を分解し、
二酸化炭素を排出しています。
したがって
時間が経つにつれて米の内部では様々な変化が起こり、
それにともなって、どんどん味も落ちていくのです。
ズバリ、
長期間貯蔵によって食味が悪くなるのは、
【酵素の働き(活性)が失われること】
と
【細胞の壁(細胞壁)が固くなること】
が原因です!
酵素の働きが失われると、
米を水に漬けたり、
炊いたりする間にデンプンやタンパク質の分解が行われず、
おいしい成分(呈味成分)が出てこないのです。
また、
細胞壁を構成するセルロースなどの成分どうしが結合して、
組織が硬くなってしまうと、
水に漬けても柔らかく炊き上がりません。
さらに、
長期間貯蔵していると食味が悪くなるだけでなく、
米に含まれる脂質が酵素によって分解され、
香りも悪くなってしまうのです😰
これがいわゆる「古米臭」という臭いです。
米に含まれている脂質は、
リノール酸やオレイン酸などの
脂肪酸と
グリセリンが結合してできています。
脂肪酸は、炭素が繋がってできていて
いちばん端には酸(カルボキシ基)があります。
このカルボキシ基が酸化還元されると、
不快な臭気が出てくるのです。
では、どうしたらよいのでしょうか??
答えは、
米の呼吸量は、
貯蔵温度の上昇とともに増えていきます。
したがって、
食味の悪化や匂いの発生を少しでも遅らせるためには、
【低温で貯蔵すること】が大事です!
オススメは、
ジップロックなどの密閉できる袋に小分けにし、
それを野菜室に入れておくことです!
また、絶対水に濡れるところに置かないこと!!
カビの原因になります。
低温貯蔵することにより、
カビや微生物、害虫の発生も抑えることができます◎
美味しく楽しくお米を食べていただくためにも、
保存方法には気を遣ってくださると幸いでございます☺️✨
また、
精米後はなるべく1ヶ月以内に
召し上がるようにしてください!!!
お米も生鮮食品であり、生き物であり、命です😊
「ただお米を美味しく食べてほしい…」と、
願ってやまない米屋からの一言
(いや二言三言、それ以上…)でした (^o^)✨
ここまで読んでいただきまして
ありがとうございます!!!
いづよね