◎胚芽とは?
今回は「胚芽」について
お話ししていきたいと思います!
いづよねでは、
分づき米(いわゆる3分づき、5分づき、7分づきなど)を
オススメさせていただいておりますが、
それらは玄米の周りのヌカ層を少し削って、
胚芽を残している状態のお米のことです。
その「胚芽」とは一体何でしょうか?
また、そこには何が入っているのでしょうか?
前提として、
イネの籾(もみ)から籾殻(もみがら)を取り除き、
果皮、種皮、糊粉層(アリューロン層)←これがお米の旨味成分が多い層です
胚芽(胚)を削り取ったものが、
白米です。
そのため、玄米の重さを10キロとすると
白米は玄米から周りのヌカを1割程度削っているので
仕上がりは9キロの白米になります。
胚芽精米(分づき米)とは
特殊な精米機で、
果皮、種皮、糊粉層(アリューロン層)のところだけを削り取って、
胚芽は80%以上残るように精米したお米のことなのです!
白米の米粒を見ると、くぼんでいる部分がありますよね。
胚芽はもともと、
そこにくっついているもののことをいいます。
大きさはとっても小さいですが、
そこにはたくさんの栄養素が詰まっています😊
胚芽には、脂質が多く含まれています。
ビタミン類は脂質に溶けやすい性質を持っているので
胚芽にはビタミン類が多く含まれます。
特に、ビタミンB1が多く、
可食部100gあたり、0.23㎎で、
白米の約3倍の量が含まれているのです!
余談ですが、
ビタミンB1の摂取量が減ると、脚気になることが知られています。
江戸時代中期、
江戸や大阪など都市部の庶民たちは
白米を食べられるようになったが、
それが原因となり
脚気が蔓延した、という話もあるそうです。
※脚気(かっけ)とは・・・
◆全身の倦怠感
◆食欲不振
◆手足のしびれ、足のむくみ・・などの症状の病気のこと
脚気になると末梢神経や中枢神経が冒され、
足元がおぼつかなくなったりするほか、
重症化すると心不全を起こして死に至ることもあります。
※通常、
人の膝の下をたたくと
足がはね上がりますが(膝蓋腱反射[しつがいけんはんしゃ])、
反応しない場合は、脚気の疑いがあります。
当時は、これを「江戸わずらい」と呼んでいたそうです。
当時の人々は一汁一菜が基本で、
ご飯を大量にとり、おかずの量も数も少なかったことも
ビタミンB1不足の原因となっていました。
小さな胚芽には、
かつての国民病を治す栄養素が詰まっているのですね😌
「玄米にいきなり挑戦するのは、勇気がいる・・・」
そんな方にこそ、
分づき米(胚芽米)は試していただきたいです!!!
いづよね